常連になる ::: はじめに

常連になる

加藤文俊


横浜橋通商店街へ

IMG_0416.JPG横浜橋通商店街:およそ350メートルのアーケードに130もの店が連なる。毎学期、2、3年生は、グループでフィールドワークをおこなう。まずは、まちに出かけることを厭わない〈フィールドワークする身体〉をつくることが大切なねらいだ。やや乱暴かもしれないが、とにかくどこか行き先を決めて、何度も通っていれば、おのずとフットワークは培われる。もちろん、観察しているだけではなく、誰かと関わりを持つことによって、人びとの暮らしについて考える感性を高めることにもつながる。

2012年度春学期は「常連になる」というテーマのもと、4つのグループに分かれて横浜橋通商店街(横浜市南区)のフィールドワークをおこなった。これまで、みなとみらいや野毛町の辺りをフィールドとしてえらんだことがあるので、比較的親しみを感じるエリアだ。
実際に、キャンパスからのアクセスも悪くない。横浜橋通商店街は、たまたま『ザ・商店街 さんぽ』という雑誌(散歩の達人)で見かけて、さっそく下見に出かけ、すぐ、ここにしようと決めた。はじめて足をはこんだのは平日の夕方だったが、その活気に驚いた。学生たちの文章でも紹介されているとおり、まるで、そう遠くない異国の市場を訪れたような気分になった。面白いフィールドワークになるにちがいない。そう思った。

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慶應義塾大学 加藤文俊研究室(2012年度春学期)