まちのおみやげ ::: カンバッチ

カンバッチ

墨田区京島エリアを歩く

badge.jpgまちのおみやげ:カンバッチ(2012) 笹野結衣・新飼麻友・高木静香・和田勇人今回おみやげ・グッズを作るにあたり、初めて京島の辺りを歩いた。曳舟駅から墨東大学校舎を目指す。
東京というと都心のイメージが強く、人は多いわりに「人が住んでいる」印象はあまりない。しかしこの辺りには、その「生活感」が溢れているように感じられた。どこか懐かしさがあり、初めて訪れた土地にも関わらず、地元に帰ってきたようなそんな印象を受けた。
夕方のまちを歩くと、銭湯の桶を持ったパジャマ姿のおじいさんや、自転車で颯爽と走り抜けるおばさん、グリコをしながら帰る親子、会社帰りのサラリーマンとすれ違う。商店街の賑わいや、住宅地で急に漂ってくる夕飯のにおいも、このまちを「地元っぽい」と感じた理由なのかもしれない。
休日のまちに行くと、商店街のお店はほとんど閉まっていてひっそりとしている。しかし細い道を抜けると、どこからか子どもたちの元気な声が聞こえてくる。休日は京島エリアの公園が人気のようだ。自転車で元気に通り抜ける子どもや、昼食のために子どもを迎えにくる親。そこには休日ならではの雰囲気が感じられた。

そしてやはり、東京スカイツリーの存在も忘れてはならない。グランドオープンまであと数ヶ月。634メートルという高さは、京島を歩いているとどこからでもよく見える。初めて訪れたときには思わず写真を撮ってしまったが、今となってはもう撮らない。それと同じように、ここに住む人たちにとってそれはもう日常の風景の一部なのだろう。
これらの雰囲気をおみやげに取り入れられたら、と思う。

・つづきはPDF版で: [まちのおみやげLinkIcon]

さらにくわしい調査結果は、2012年2月3日(金)〜5日(日)に開催された「フィールドワーク展VIII:栞」(ギャラリー やさしい予感)で展示するとともに、成果をまとめた冊子『まちのおみやげ』(A5変型・24ページ)を配布しました。